先日新実装された水属性SSR武器「聖域の錫杖」通称『カーオン杖』は水マグナオメガ杖パに入るのかどうか。
実際に編成したダメージの比較や計算結果を提示しながら解説します。
カーオン杖(聖域の錫杖)の性能
水属性の杖。攻撃力は2420(Lv150時)。
奥義「レゾナンス・メロディ」
- 味方全体の弱体効果を1つ回復
の追加効果を持ちます。
効果自体は悪くありませんが、奥義効果としては弱いのでメイン武器で持つことはありません。
スキル1「霧氷の渾身」
- 通常渾身(大)
通常スキルなのでヴァルナの加護は乗りますが、リヴァマグの加護は乗りません。
(フィンブルの第一スキルと同じです。)
スキル2「レゾナンス・スタッフ」
- 装備している「杖」1本につきDA&TA率1%UP
なお、カーオン杖自身も数に含まれます。
この第二スキルはヴァルナの加護もマグナの加護も両方乗らないため、神石編成とマグナ編成で同じようにスキルの恩恵を受けることができます。
※第二スキルは4凸してLv120にしないと効果が発現しません。
カーオン杖の第二スキル同士は共存しない
カーオン杖を複数本編成した場合、第二スキルの効果が適用されるのは1本のみ。
つまり、例えばカーオン杖1本を含めて杖を5本編成した場合、DA&TA率は5%上昇しますが、カーオン杖2本を含めて杖を5本編成した場合でもDA&TA率は5%しか上昇しません。
このように、2本目以降は第一スキルのみの武器になってしまうため、編成に入るのは最大で1本までです。
(よって、集めるとしても4凸1本分でOK。)
マグナにとっては貴重な武器での連撃UP手段
加護が乗る三手スキルを持つミュルグレスを擁するヴァルナと違い、マグナには方陣三手を持つ武器がありません。(あるのはせいぜいオールド・オベロンの二手のみ。)
そんなマグナにとって、カーオン杖の第二スキルは加護こそ乗りませんが貴重なDA&TA率UP手段です。
ダメージ比較
従来の水マグナ杖パの編成と、カーオン杖入りの編成で実際のダメージを比較し、カーオン杖は編成する価値があるのかどうか考えてみます。
- 水船&水炉あり
- ザ・ムーンSR3凸
- トライアルの防御下限
以上の条件で、主人公の通常攻撃10回の平均ダメージを比較します。
召喚石は↑画像のものを共通で使用します。(マグナ×鰹)
従来の編成のダメージ(カーオン杖なし)
従来の水マグナ杖パの一般的な編成タイプの1つが、↓画像の編成だとします。
まずはこの編成でのダメージを確認します。
なお、この編成にカーオン杖を入れたい場合には、この中ではもっとも弱い「ゼノコキュ杖」の代わりに編成することになります。(次にダメージを確認)
通常攻撃10回の平均ダメージは、40万2229でした。
カーオン杖入り編成のダメージ
次はカーオン杖を編成した場合のダメージ。
- メイン:4凸終末杖
- エウロペ杖×2本
- エウロペ琴×2本
- カーオン杖
- 虚空杖
- バハ杖
- ガブ杖
合計で杖は8本入っているため、カーオン杖によってDA&TA率は先ほどの従来の編成より8%高いです。
(このように、水マグナ杖パの武器編成は自然と杖が多くなるので、カーオン杖にとっては好条件です。)
通常攻撃10回の平均ダメージは、38万3685でした。
比較・考察
カーオン杖を入れた場合、従来の編成よりも単攻撃の平均ダメージが約18500下がりました。
ゼノコキュ杖をカーオン杖に入れ替えた際の予測ダメージが低下しているのも確認できます。
連撃率上昇も考慮
ただしここで注意したいのは、これらはカーオン杖による
- 連撃率UP
- HPが減ることによる渾身スキルの効果量の減少
は考慮していない点。
そこで、以上の点も含めた総合的な火力期待値を見てみます。
↑こちらは、従来の杖パ編成とカーオン杖入り編成のHP割合の変化に伴う火力の推移を表したグラフ(どちらも上記で紹介した編成)。青線が従来の編成で、赤線がカーオン杖入りです。
HP100%時点ではカーオン杖入り編成の方が火力期待値が高いことがわかります。
カーオン杖の持つ渾身スキルはHPが減るほど火力が低下していくのが特徴で、95%以下になると従来の編成の方が火力期待値で上回るようになります。
(ぱっと見ではHPが減ると大きく火力が下がるように見えますが、左の火力期待値の数値を見ると、減少幅は小さいことがわかります。例えばHP80%時点では1.03倍ほどの差しかありません。)
このグラフは連撃率も考慮されているため、先ほどの単攻撃の比較よりもより実践的でアテになりますが、これでもまだ十分とは言えません。
水マグナ杖パは奥義を撃つ恩恵が大きい
というのも、『連撃率上昇によって奥義の回転率がよくなり、奥義バフが維持しやすくなることによる与ダメージ上昇の期待度』は↑のグラフでは考慮されていないからです。(というよりも、これを計算機に考慮させるのは不可能です。)
水マグナ杖得意パに編成されるキャラは
- リリィ
- エウロペ
- フォリア
- カリオストロ
- エウロペ(水着)
など軒並み強力な奥義追加効果を持っており、エウロペ杖と琴によって奥義ダメージ自体も非常に高いため、二重の意味で連撃率を上げて奥義回転率を向上させる恩恵は大きいと言えます。
つまり何が言いたいかというと、上記のグラフではHP95%以下でカーオン杖入り編成の火力が従来の編成より下回っていましたが、『奥義回転率も考慮すると火力が逆転するHPラインはグラフよりもかなり下がるorそもそも逆転せず常にカーオン杖入り編成有利』と推測できます。
(杖パは主にリリィによって基本的にほとんどHPが減らないという事情も考慮すると、よりカーオン杖入り編成の方が優位だとも言えます。)
1本入るが、作成の優先度は高くない
以上のダメージ比較&計算&考察の結果から、水マグナ杖パにカーオン杖は1本入るというのが私の結論です。
ただし、カーオン杖を入れたところで劇的に火力が上昇するわけではありませんから、作成の優先度は決して高くはないと思います。(非半額時は自発を毎日こなすくらいにするのがバランスいいかもしれません。)
終末武器が5凸できているなら優先度UP
終末武器の第三スキルに渾身を付けた場合、与ダメージが約1.3倍以上に跳ね上がります。
この場合はカーオン杖を編成して単発火力がわずかに下がったとしても減衰ダメージが無理なく出せるため、連撃率が上がるカーオン杖は単純に編成し得となり、作成&編成度は上がります。