「ワムデュス・ナイダリア(ワム槍)」はマグナ編成にも入るのかどうかについて。
結論から言うと、条件によって入ったり入らなかったりします。
本記事では、ワム槍の基本性能に触れつつ、実際に編成した場合とそうでない場合のダメージ比較を元に、編成した方が良い場合について解説します。
ワム槍の簡単な性能解説
まずは簡単に基本性能の解説から。
スキル1「水禍の技巧」
- 水属性キャラのクリティカル確率上昇(20%)
マグナの加護も神石の加護も乗りません。
ただし、通常技巧と同枠(=方陣技巧とは別枠)な点には注意が必要です。
例
マグナ編成で考えた場合、例えば
- (オルオベなどで)方陣技巧80%:通常技巧20%(ワム槍)
の状態の編成があるとします。
方陣技巧と通常技巧は別々にクリティカルの発生の判定を行いますので、
- クリティカル発生
- 方陣技巧での発生
- 通常技巧での発生
- 方陣と通常の両方で発生(この場合のダメージは元の2倍)
- 非クリティカル(方陣技巧と通常技巧の両方の抽選に漏れたパターン)
の4通りの結果が存在します。
つまり、確定クリティカルの状態にしたければ、方陣か通常のどちらか片方のみで100%に持っていく必要があるわけです。
マグナ編成であれば、基本的には(オルオベなどで)方陣技巧を100%にすることになります。
スキル2「碧の誓約」
- 水属性キャラがクリティカル発生時に与ダメージ上昇(最大5万)
(敵の最大HPがよほど低くない限り)クリティカル時に約5万のダメージを上乗せする効果。(召喚石の加護は乗りません)
ダメージ上限に達していた場合でも、さらにそこから上昇するため、無駄にはなりません。
多段判定のダメージアビリティであればそれぞれの判定ごとにダメージ上昇効果があり、また、通常攻撃に付与される追撃にも効果があります。
確定クリティカル編成が前提
マグナ編成にワム槍を編成するのは、基本的にはこの第二スキル目当てとなります。
恩恵を最大限に受けるためには、確定クリティカル編成(もしくはほぼ確定クリティカル編成)に組み込む必要があります。
先ほど解説したように、マグナ編成であれば方陣技巧でクリティカル率100%を達成している状態の編成に、ワム槍を入れるという形になります。
ダメージ比較
では、ワム槍なし編成とあり編成のダメージを比較してみます。
前提条件
- ワム槍はEXスキルなしのものを編成
- 水船&水炉あり
- トライアルの敵に対して、防御25%ダウンの状態で攻撃(=防御値15の敵の防御下限/古戦場95、100HELL想定)
- 火力バフは、攻撃30%UPと、水属性攻撃30%UPを使用(ヴァジラの奥義バフ&リリィの奥義バフとほぼ同じ)
- 10ターン目のダメージを計測(HP100%/サブにハーゼリーラあり)
以上の条件を共通の条件とします。
使用装備
ワム槍なし
両面マグナ【オルオベ×3本+冬ノ霜柱】の形での、ほぼ確定クリティカル(98.8%)編成。
終末とアストラルウェポンは4凸の段階です。
メイン武器は、使用頻度の高めなゼノコキュ琴を想定。
召喚石は↑の編成のみを使用。
ワム槍あり
4凸アストラルウェポンを抜いて、ワム槍を編成した形。
(抜く候補としては基本、4凸アストラルウェポンか四象武器の2択。単純な火力だけなら4凸終末ですが、HPUP効果もあることや、ドラゴニックウェポンの枠でもあることから固定とします。
今回の条件では(ほぼ差はないですが)相対的に火力の低くなる4凸アストラルウェポンを抜きましたが、5凸だったり他バフの状況によっては四象武器が抜けます。)
ワム槍を編成すると火力が下がる
(左:ワム槍なし/右:ワム槍あり※同時クリティカル無し ダメージ上限には非到達)
ワム槍を編成すると、ダメージは約59万⇒約53万へ下がりました。
これはどういうことかと言えば、ワム槍は攻刃のような基礎火力UPスキルを持たないためで、抜いた武器(今回は4凸アストラルウェポン)丸々1本分の基礎火力が低下したからです。
ワム槍の第二スキルのダメージ5万上昇効果よりも火力低下の方が大きいので、結果ダメージは下がったという訳です。
ワム槍ありの場合は、約20%で方陣と通常のクリティカルが同時に発生します。
これも考慮すると、火力期待値は↑画像の約53万のおよそ1.07倍弱になります。つまり約57万になる訳ですが、これでもワム槍なしの約59万よりも低いですね。
ワム槍に効果量の低くないEXスキル(渾身が理想)が付けば、ほぼ期待値に差はない状態まで持っていけます。
ワム槍を編成した方が良い場合
ワム槍を編成すると基礎火力が下がるのは以上に示した通りですが、以下の4つの場合の内どれか1つでも満たせば、総合的なダメージはワム槍入りの方が上回る=ワム槍を編成した方が良いということになります。
1.追撃がある場合
通常攻撃に追撃が付与されている場合。
↑は、先ほどと同じ条件に加え、1割の追撃が付与されている状態でのダメージ。(左:ワム槍なし/右:ワム槍あり)
ワム槍なしは計約64万、ワム槍ありも計約64万で、ほぼ同等の総ダメージとなりました。
ワム槍による5万ダメージ上昇効果は追撃にも乗るため、追撃が1種類あると通常攻撃1回あたり約10万のダメージ上昇となり、追撃がない場合と比べると2倍の恩恵を受けられます。
今回の場合は、ワム槍あり側の同時クリティカルまで考慮すると、総合的なダメージ期待値ではワム槍入りの方が上回るということになります。(EXスキルが付けばさらに伸びます)
まとめると、
- 追撃があるなら、ワム槍を編成した方が良い
ということになります。
なお、追撃を2種類付与した場合は、
(左:ワム槍なし/右:ワム槍あり)
ワム槍なし=計約70万に対し、ワム槍あり=計約73万となり、より明確にワム槍入りが上回ります。
全員に追撃を付与できるキャラとしては、
- カリオストロ→サポアビによって、水キャラがクリティカル時に追撃発生
- ディアンサ→奥義効果で全員に追撃付与。全体としてマグナ編成と極めて好相性
が中でも強力。
2.多段判定のダメージアビリティを多用する場合
「〇回ダメージ」というような多段判定のダメージアビリティに対しては、それぞれの判定全てにダメージ上昇の効果が乗ります。
例えば、「6回ダメージ」のカトルの2アビを見てみますと、
(左:ワム槍なし/右:ワム槍あり)
合計で約36万ものダメージ上昇となります。
※アビリティと奥義へのダメージ上昇効果には天司武器の加護が乗るようで、5万上昇×1.23倍×6回=約36万となった訳です。
通常攻撃よりもアビダメは上限に届きやすいため、基礎火力低下の影響がほぼないことが多いのもポイント。
それなりの頻度で多段判定のダメージアビリティを使用する編成では、通常攻撃のダメージが下がる以上に、アビダメのダメージ上昇の恩恵が大きくなってくることもあります。
この場合は、ワム槍を編成した方が良いということになります。
(同様の理屈で、多段でなく1回判定のダメアビでも発動の頻度が特に高ければ恩恵は大きくなります)
- 主人公モンク→ターン終了時のアビダメ(4回)
- カトル→1アビ(2回)、2アビ(6回)
- カリオストロ→3アビ(2回/連続発動)
- コルル→2アビ(6or12回)
- ロゼッタ→3アビ(8回)
など、元々編成に入ってきやすい上に多段アビダメも持っているキャラもいるので、それほど意識せずとも恩恵は受けやすいと思います。
3.ダメージが上限に到達する場合
ワム槍によるダメージ上昇効果はダメージ上限にさらに+される形になるため、ワム槍を入れた編成の方が、単純に上限は5万高いです。
ただし、ワム槍を入れる=基礎火力が下がった状態でなおダメージ上限に届かせるのは中々ハードルが高く、
- 終末を5凸する
- 敵の防御値が高くない
- 火力バフを大量に付与する(さらにそれらが敵によって消されない)
- 攻撃隊長アビが発動している(古戦場中)
などの条件が必要になってきます。
4.ワム槍に良いEXスキルが付く
最初のダメージ比較で触れたように、EXスキルに良いものが付けば、通常攻撃の期待値はワム槍のありとなしでほぼ同等になります。
アビダメはワム槍ありの方が基本上なので、総合的なダメージ期待値で、ワム槍ありの方が上回りやすくなります。
渾身2以上が理想。
まとめ
ワム槍を編成した方が良くなることが多い場合
確定クリティカル編成を前提とした上で、
- 追撃がある
- 多段判定のダメアビをそれなりの頻度で使用する
- ワム槍を編成した状態で、ダメージが上限に届く
- ワム槍に良いEXスキル(できれば渾身2以上)が付く
以上の内1つでも満たす場合は、ワム槍を編成した方が良い場合が多いです。(もし全て満たせるなら、おそろしいパフォーマンスを発揮しますね)
ワム槍を編成しない方が良い場合
簡単に言うと、上記の場合以外は編成しない方が良いということになります。